更年期とは閉経(日本人の平均は50歳)前後の10年間(45〜55歳)をさし、この期間にのぼせ感、顔のほてり、頭痛、動悸、不眠、イライラ感などを訴えて来院された場合には、まず更年期障害を考えて検査、治療を行います。
この更年期障害は閉経により女性ホルモンの分泌低下が起こり、体が順応できないことが一番大きな原因ですが、それ以外にも性格(繊細で、くよくよ考え込む方!)や環境因子(夫婦関係、子離れ、リストラ、仕事上のトラブルなど)が関与するのではと言われています。治療としてはホルモン補充療法、漢方薬療法、精神安定剤投与などがありますが、ホルモン補充療法を長期間行うと乳癌の発生率が約1.2倍になると言われています。しかし、子宮体癌、心血管障害、脳血栓などの発生は薬剤をうまく使用すれば増加しません。ホルモン補充療法が非常に効果的な人は服用開始1週間目で今まで頭にまとわりついていたベールがサッととれた感じと表現されていました。
各治療法のいい点、注意点について充分な説明を受け、納得して治療を受けてください。またホルモン補充療法の有無に関係なく近年女性の乳癌発生率が上昇しています。乳癌検診は1年に1回は受けてください。