当院では以下の診療を行っております。
子宮がん検診といえば一般には子宮の入口の子宮頚部のがん検査を行います。
しかし、最近では子宮の奥の方の体部(内膜)がんが増加し、報告によると30年前の子宮頚がん:子宮体部かん=90:10の比率は大きく変化して、65:35にまで子宮体がんが増加しているようです。とくに閉経後に不正出血が見られる場合には子宮頚部と子宮体部の両方の検査を受けてください。
不正出血があれば誰もがすぐ子宮がんではないかと心配されますが、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、女性ホルモンの分泌異常などでも出血は起こります。大きな病変は超音波検査などで診断がつきますが子宮内腔の小さな病変は子宮鏡による直視下での検査が非常に有効です。直径3.8mmと非常に細いファイバーで子宮内腔を観察する検査で、外来で簡単にでき、麻酔の必要はなく、所要時間は3〜4分です。検査中には患者様も同時にモニターで確認でき、痛みはほとんどありません。また子宮内腔に突出している小さな筋腫やポリープなら、日を改めて、麻酔のもと、処置用の子宮鏡を用いて治療することも可能です。
子宮内膜症とは、本来は子宮内腔の内面を覆っている子宮内膜組織が子宮内腔以外の卵管、卵巣、子宮表面、腸管や腹膜に存在し、月経時には出血を繰り返して血液がこびりつき、周囲組織との間に癒着を引き起こす状態の病気です。その結果、月経痛(生理痛)、腰痛、性交時痛がおこり、ひどくなると不妊症を引き起こすと言われています。子宮内膜症は、月経のある女性の約10%に存在し、月経時痛に対しては、まず鎮痛剤(経口・坐薬)を使用しますが、コントロールが困難な場合には、月経(勿論、排卵も)を一時的に止める薬(点鼻薬・注射薬:偽閉経療法)を使用します。最近では低用量ピルを使用することもあり、漢方薬が効果的な症例もみられます。また卵巣に子宮内膜症がおこり、チョコレートのう胞がみられる場合にはその大きさ、年齢、腫瘍マーカーの値によっては悪性化が懸念されますので、充分な検査、治療を受けてください。
避妊の知識を充分持たず、無防備な性交渉をもったあとに妊娠が心配と相談にこられる方がおられます。性交後72時間以内に12時間毎に2回、一定量の中用量ピルを服用すれば、平均95%の避妊効果があると言われています。
しかし、まずは充分な避妊、そして性感染症(STD)についての知識を持って、避妊、感染対策を講じ、自分の身体を守ることが一番です。